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場面緘黙症を克服するために準備できる工夫や具体的な環境調節をご紹介します

場面緘黙症

~ 場面緘黙コラム ~ 場面緘黙症を克服する周囲の理解と支援に必要な具体的な方法④

場面緘黙症の克服を目指してコラム③では、専門家と実施する具体的な治療方法についてご紹介しました。心理療法や音楽療法、薬物療法があることがわかりました。

今回は「周りの人と協力して場面緘黙症を克服する方法」をご紹介したいと思います。

周りの人と協力する方法とは、環境調整のことです。具体的な方法や自分でできる工夫をご紹介したいと思います。

 

場面緘黙症を支援受ける場所って⁈

場面緘黙症に対する支援を行う場所として、以下のような場所があります。

・医療機関
病院、クリニックなどでは、発達検査、緘黙症状に対する治療などを
・地域自治体の相談機関
発達支援センター、子ども家庭センターなどでは、発達支援、生活を送る上での助言などを
・学校/職場
学級担任、スクールカウンセラー、企業カウンセラーなどでは、場面緘黙児者が話しやすい環境づくり、カウンセリング、生活を送る上での助言などを
・家庭
場面緘黙児者が話しやすい環境づくり、などを

このように、それぞれの場所で個々に応じて検査や支援を受けます。

 

連携して場面緘黙症の支援

場面緘黙症の理解を得る方法場面緘黙症は自然治癒すると思われがちですが、決してそんなことはありません。「自然治癒した」といわれる背景には、周りの人の支援が必ずあります。具体的には主に以下の3つが必要です。

①正しい理解と配慮
②話しやすい環境づくり
③情報の共有*
*家庭、学校、職場、医療機関など

これらと、本人の改善への意欲とがうまく重なりあうことで症状が改善するとわれています。

 

自分でできる場面緘黙症の対策

次に自分でできる工夫をご紹介します。幼少期であれば両親や学校の先生などが医療機関などと連携して、環境調整をしてくれます。しかし、大人になっても場面緘黙症状に悩む方もたくさんいます。そんな時、自分でできる対応方法をご紹介します。

・カミングアウト
職場や学校に場面緘黙であることを知ってもらいましょう。

話さないのではなく、話せないということを理解してもらい、コミュニケーション方法の工夫をしましょう。そうすることで、お互いに少ないストレスでコミュニケーションをとることができます。

・カードやリーフレットの使用
場面緘黙症だということを知ってほしい時に使いましょう。

カミングアウトする際、自分の得意なコミュニケーション方法や苦手な行動などを記しておくと便利です。

・自分にあったコミュニケーション
筆談などコミュニケーション方法はたくさんあります。自分にあったコミュニケーション方法を使うことで、ミスや誤解を防ぐことができます。

このように自分でできる工夫もしてみましょう!

 

日本における場面緘黙症の支援

日本では場面緘黙症の専門家といえる人が少ないのが現状です。また、専門家にかかることができても医療機関と地域自治体の相談所が連携を図ることが難しい場合もあるようです。

場面緘黙症の場合、表出が難しかったり不安になったりするため、発達などの検査を正確に実施することも難しいです。そのため、個々に応じた支援を行うには、家庭や医療機関、学校を始めとする場面緘黙児者に関わる人が場面緘黙について理解しようとすることが必要です。

もっとも大切な支援は、場面緘黙児者と関わる人が正しい知識を得ることと、場面緘黙児者が安心して話せる環境を作ることです。お互いに場面緘黙症に向き合うことが支援の第一歩ともいえるでしょう。

次回のコラムでは、場面緘黙症についてのまとめを紹介します。

★場面緘黙症支援のために カミングアウト 正しい知識の習得 環境調整を

 

*参考文献・書籍・サイト
1)Benita Rae Smith , Alice Sluckin編著,Jean Gross序文,かんもくネット訳:場面緘黙支援の最前線-家族と支援者の連携をめざして- 学苑社 P9〜253 2017.
2)かんもくネット http://asmjapan.org/ 



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