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滑舌が悪い原因と良くする4つの方法を言語聴覚士が徹底解説

滑舌が悪い原因と改善方法を専門家が説明します

~ 滑舌コラム ~ 滑舌が悪い原因とは?症状別の良くする方法-言語聴覚士が解説

滑舌が悪くなる原因を徹底解説!

みなさん、はじめまして!言語聴覚士の林です。私は、言語聴覚士として滑舌にお困りの方へ滑舌改善のレッスンを行っています。

当コラムでは、「滑舌が悪くなる原因」について詳しく解説をしていきます。しっかりと対策をお伝えしたいので、全部で8分くらいかかります(^^; 少し大変ですが、是非お付き合いください。言語聴覚士による滑舌の原因の解説皆さんは「滑舌が悪くなる原因」と聞くと、どのようなことを思い浮かべますか?舌の動きが悪い、舌ったらず、脳卒中の後遺症などを思う浮かべる方が多いのはないでしょうか。

近年、滑舌を良くしようとする意識が高くなりつつあります。そのため、様々な滑舌を良くする方法が紹介されています。しかし、滑舌を良くするためには、ただやみくもに練習を行うだけでは、改善しない可能性もあります。滑舌を良くするためには、しっかりと原因を知ることが大切です。

このコラムでは、滑舌が悪くなる原因について詳しくご紹介していきたいと思います。

滑舌が悪いと感じる3つの症状

滑舌が悪くなる3つの症状滑舌が悪いと感じる症状をご紹介します。

私たちは、生まれてすぐに言葉を話せるわけではありません。周りから日本語の発音方法を学習していきます。正しい発音を身につける過程で、苦手な音や習得していない音は様々な誤りをしています。具体的には以下のようなものがあります。

・得意な発音に変換
・似た発音動作に変換
・音の連続に変換

例えば
「ポケット」→「ポテット」

「ケ」が「テ」に置き換わっていますね。これは、「カ行」がまだ獲得できていないか、「カ行」よりも「タ行」の方が得意であるために起こってしまいます。

これらの音の変換は成長とともに無意識に修正され、正しい発音を身につけていきます。同時に、正しい発音のための規則を意識的に学習するといわれています。しかしこの過程で、正しい発音を獲得できずに成長してしまうと、舌の癖が残ってしまいます。そのため、滑舌が悪いと悩む方の症状は幼児期の発音と似ていることが多いです。

原因は機能性構音障害による舌の癖

では、大人になっても発音の誤りに悩んでしまう原因をご紹介します。

滑舌が悪くなってしまう原因は、機能性構音障害であることが多いです。機能性構音障害とは、舌や唇などに明らかな原因がないにも関わらず、発音が苦手になってしまうことをいいます。

これは、舌の動かし方に癖がついてしまうことで起こります。本来の日本語にはない発音を身につけてしまったり、発音動作が曖昧になることで滑舌が悪い…という状況になってしまいます。つまり、舌の癖があるということになります。

この癖のせいで舌をコントロールすることができなくなってしまいます。舌のコントロールができないと、正常の発音動作を舌ができません。すると、舌が余計な動きをしていたり、必要な動きを十分にしていなかったりすることをいいます。

異常な動きではないけれど、ほんの少し動きが違うだけで違和感を感じてしまいます。これが、舌の癖であり“滑舌が悪い”と苦しむ原因です。

滑舌悪化の仕組みを詳しく解説

では、滑舌が悪くなる原因と仕組みを詳しく解説します。また、原因にあった対処法もご紹介します。

滑舌が悪くなる4つの仕組み①舌のコントロールができない
舌の脱力ができないことが原因です。脱力ができないということは、舌に不必要な力が入ってしまいます。このような状態では、舌を自分でコントロールすることができません。すると、柔軟な動きをすることができず、発音動作が曖昧になり音が歪んでしまったりします。

舌のコントロールができない為に滑舌が悪くなる場合「舌の脱力を身につける」ことで改善ができます。舌トレを行い、舌の脱力をマスターします。舌の筋肉のバランスをコントロールすることで、正しい発音を身につけやすくします。

②得意な発音しかしない
幼少期の癖が残ってしまっていることが原因です。苦手な発音はせず、得意な発音動作に勝手に変えてしまいます。違う発音動作をしてしまうので、音が変わったり発音が曖昧になってしまったりします。

このような場合「舌の感覚を鍛える」ことで対処できます。舌の固有感覚を鍛えて、舌を動かす感覚を身につけます。単純な動きを使って、舌をコントロールするための感覚を鍛えていきます。

滑舌の改善方法とは

③曖昧な発音になってしまう
舌の動きが不十分になることが原因です。正しく発音をしようとしているけれども、本来必要な動きが十分にできていない状態です。そのため、発音は曖昧になってしまいます。また、他の発音動作になってしまうこともあります。つまり、1つ1つの発音動作を正しくすることできず、音が歪んでしまう状態です。

音の歪は「正しい発音を身につける」ことで改善できます。正しい発音をするための、正確な舌の動きを身につけます。正確な舌の動きを発音に生かすための練習に繋げていきます。

④連続して正しい発音ができない
舌の耐久性が低いことが原因です。舌の耐久性が低いと、話しているうちに舌が疲れてしまい、歪みが多くなってしまいます。日常生活では発音を連続で行っています。1音の発音が正しく出来るようなっても、その正しい発音を連続して行うことが必要です。

日常会話で歪まずに話せるようになるために「舌の耐久性を上げる」練習をします。反復練習を行い、舌の耐久性を上げていきます。

滑舌に悩んでいる方の多くは、これらのどれか一つの原因で悩んでいるということは少ないです。原因全てもしくは3つ以上の悩みを抱えていることが多いです。

例えば、
舌の脱力がうまくできないから、正しい舌の動き(発音の動作)ができない。

このように、悩みが連鎖してしまっていることが多いです。そして滑舌をよくするには、滑舌を悪くしている原因と症状に合った方法で治療をすることが大切です。

滑舌が原因じゃない言葉の症状

ここで、滑舌が悪いと間違いやすい吃音(どもり)をご紹介します。

・話し方がたどたどしい
・言葉に詰まる
・うまく発音することができない

吃音とは、口や舌など発音に必要な部分に問題がないにも関わらず、たどたどしい話し方になってしまいます。なんの問題もないという点では機能性構音障害と似ているように感じるかもしれません。しかし、吃音は舌の使い方に癖はなく、言葉が出てこないことが問題です。

滑舌が原因じゃない言葉の症状滑舌が悪いと間違いやすいですが、練習方法などは異なります。自分では滑舌が悪いと思っていても吃音の症状が原因だった!なんてこともあるので、しっかりと原因を見極める必要があります。

根気強い練習が必要!

滑舌が悪くなる原因は機能性構音障害による舌の癖であることが多いです。そして、機能性構音障害の中でも様々な原因があることがわかりました。

滑舌は改善することができますが、すぐに良くすることはできません。まずは舌の癖を取り除き、正しい発音の練習を繰り返すことが大切です。舌についての知識を持つことで疑問や不安を解消しながら練習に取り組むことができます!原因をしっかりと見極めて、自分に合った練習をすることができます。

トレーニングで滑舌の改善を最後まで、お付き合いいただき、ありがとうございました。滑舌が改善するとコミュニケーションがより楽しくなります。大切な人たちとより豊かな時間を過ごすことができるようになると思います。

まずは、ご紹介したポイントを意識して練習を行ってみてください。そして、滑舌を治したい!という方は、弊社の滑舌改善通信講座を受けてみませんか。弊社では、言語聴覚士が滑舌改善のレッスンを担当しています。言葉の専門家が滑舌を見極めて、あなたに合った練習を一緒に行っていきます。気軽にご連絡ください(^ ^)

みなさんの滑舌が良くなるよう、講師も一緒に頑張ります!

★滑舌悪化の原因は舌の癖!
★滑舌が悪くなる原因は症状によって違う
★原因に合った練習方法で症状は改善する

 



*出典・参考文献・書籍
1)阿部雅子. "構音障害の診断と治療." 音声言語医学 43.3 (2002): 316-324.
2)本間慎治ら:言語聴覚療法シリーズ7 改定 機能性構音障害 建帛社 P11〜116 2007
3)上田功. "音韻理論と構音障害 (< 特集> 正常な発話と逸脱した発話)." 音声研究 12.3 (2008): 3-16.

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