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滑舌トレーニング「正しい息の出し方」を言語聴覚士が監修

滑舌,トレーニング

~ 滑舌コラム ~ 滑舌トレーニング「正しい息の出し方」-言語聴覚士監修③

舌と息のトレーニングで滑舌改善!

コラム②では、滑舌が悪くなる原因「舌の動かし方が不器用」についてご紹介しました。具体的には舌の脱力をマスターすることでしたね。

今回は、滑舌が悪くなる原因「息の出し方が不得意」の解決方法についてご紹介します。

息の出し方に意識して行う滑舌トレーニングの具体的な方法や実施する時のポイントなどをご紹介していきたいと思います。滑舌トレーニングを専門家が解説しています

滑舌改善には息が重要?!

まずは、滑舌を改善ために「なぜ息の出し方を正しく使うこと必要なのか」を解説します。

滑舌を良くしようとするとき、最初に考えるのは舌の動きを良くしようとする人が多いと思います。発音は舌が細かな動きを行う必要があるため、舌が注目されがちです。しかし、舌の動かし方ができていても、呼気が漏れて発音に必要な量を確保できないと発音が歪んでしまうことがあります。

例えば、リコーダーを吹くとき、横から空気が漏れてしまい音を出すことができないという経験はありませんか?この、息の漏れが滑舌を悪くする原因となることがあります。息がもれること滑舌が悪くなる場合もある

では、発音するときの一番望ましい息の使い方はどのような状態でしょうか。

それは、呼気(息)が唇の中心あたりから出ることです。

なぜなら、唇の中心から呼気が出ることによって口の両側から息が漏れることなく、まとまった呼気で発音できるからです。

滑舌を改善するには、「舌の動きに注意しながら、息の出し方にも注意して発音すること」が大切です。これを意識しながらトレーニングを行うことで、

・呼気の漏れを防ぎ
・正しい発音を身につける

ことができます。

2つのポイント!息の出し方でトレーニングを

滑舌トレーニングを行うときの息の出し方のポイントを2つご紹介します。

1.息の出る場所を意識する
行きの出る場所は口の中心です。発音する音にもよりますが、唇の裏側や舌の先端に息が当たります。

2.息の強さを意識する
強すぎず弱すぎずちょうど良い強さでトレーニングすることが望ましいです。強すぎると発音が力んでしまった李、弱すぎると発音が不十分になります。トレーニングするときは、肩や首の力を抜いて行いましょう。

2つのポイントは、発音する時に意識するだけなので、滑舌のトレーニングにすぐ取り入れることができます。滑舌のトレーニングをしているのに良くならないという方は息の出し方も意識してみてください!

息の出し方のトレーニング

では、息の出し方に意識して行う滑舌トレーニングの具体的な方法をご紹介します。

今回は口角から息が漏れやすい音である「イ段」の発音をやってみましょう。肩や首に力が入らないように気をつけながらやってみましょう!

舌トレについては滑舌トレーニング②で詳しく解説しています。

練習
①舌トレをします。

②舌を上歯と下唇で軽く噛みます。滑舌トレーニング息の出し方このときの力は支える程度で構いません。

④③の状態で、「いー」と発声します。滑舌トレーニング息の出し方と発音大げさに発音しているため、発音が曖昧になりますが気にしなくてOKです。口の真ん中を息が通っていることを確認してください。

⑤舌を戻して「いー」と発音します。
「い」だけでなく「し」「ち」「に」などのイ段の音も発音してみましょう。力みすぎないよう、息の出ている場所と力の加減を意識して繰り返してみましょう。

滑舌トレーニングで改善を目指そう

初めはなかなかうまくできないかもしれませんが、練習を続けていくうちに、息の出る方向や力がわかるようになってきます。

滑舌を良くしたいからといって舌の使い方だけ意識するのではなく、息の出し方にも意識して滑舌のトレーニングをしてください。

次回は、滑舌が悪くなる原因「音の識別が不得意」の解決方法についてご紹介します。

★息の使い方・出る場所・強さを意識して滑舌トレーニングをしよう

 



*出典・参考文献・書籍
1)西尾正輝:ディサースリアの基礎と臨床 第1巻 理論編 インテルナ出版株式会社 P49〜72 2006
2)上田功. "音韻理論と構音障害 (< 特集> 正常な発話と逸脱した発話)." 音声研究 12.3 (2008): 3-16.
3)白坂康俊、熊田政信:言語聴覚士のための機能性構音障害 医歯薬出版株式会社 P20〜229 2012

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