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滑舌を良くするトレーニング方法とは

~ 滑舌コラム ~ 滑舌を良くするトレーニング方法とは②

コラム①では、滑舌が悪くなる4つの原因をあげました。具体的には「①舌のコントロールができない」「②正しい発音動作ができない」「③正しい発音動作を連続することができない」「④舌の耐久性が低い」でしたね。今回は、原因の1つである「舌のコントロールができない」を解決するためのコラムです。

舌のコントロールには、自分の「口の動きを知ること」と「舌の力を抜くこと」が必要です。コントロールに必要なトレーニング方法なども交えながら紹介していきます。滑舌のトレーニングについて解説しています

自分の滑舌を知ろう!

まずは、自分の口の動きと発音(滑舌)を知りましょう。鏡と録音機器(ボイスレコーダーやスマホのムービーなど)を用意してください。以下の項目を確認してみましょう。

1.□ 舌の先端で左右の口角に触れることができる
2.□ 舌の先端で唇の上下を触ることができる
3.□ 舌の先端で口の天井に触れることができる
4.□ 「こんにちは。(名前)と申します。生年月日は〇〇です。これから、宜しくお願いします。」と録音する。
※同じ行の音が歪む。例えば、サ・シ・スが歪んでいる→「サ行」が苦手

当てはまる項目はありましたか?

・1〜3に当てはまった方
簡単な舌の運動ができています。しかし、舌に不必要な力が入りうまく発音動作ができていない可能性があります。
・4に当てはまった方
舌の使い方に癖がある可能性が高いです。

いづれにしても、舌をコントロールすることができていません。

舌の先端で口角に全く触れることができない場合は、動きに問題があります。一度、医療機関(口腔外科、等)への受診を検討してみてください。

 

舌の癖が滑舌を左右する

舌のコントロールができないのは舌の癖のせいです。この癖のせいで、舌に不必要な力が入ってしまい、コントロールができなくなってしまうのです。滑舌のカウンセリングとトレーニング方法

私たちは無意識に舌を器用にコントロールしながら発音をしています。しかし

「舌に余計な力が入る」→「舌のコントロールができない」→「発音動作が不十分」

となり、歪んだ発音になっています。滑舌の改善には、この「舌の力み」を取り除き、舌の癖を改善し舌をコントロールすることが必要です。

簡単!かつ舌(ぜつ)トレーニングをしよう

では、ここで舌をコントロールするためのトレーニング方法をご紹介します。鏡を見ながら行ってみてください。

舌トレーニング
① 縦に指が3本入るくらい口を大きく開けましょう。
滑舌トレーニングの手順1

② 口を開けたまま、舌を前に出します。
滑舌トレーニングの手順2

③ 下唇に乗せるイメージで、舌の力を抜いてください。
滑舌トレーニングの手順3※舌の先端がまっすぐになっていること、ピクピク動いていないことを確認する。

 

◯舌の脱力ができている(正しい状態)
・舌の先端が平らになっている
・舌がピクピクと動いていない

×舌の脱力ができていない(悪い状態)
・舌がピクピクと動く
・舌の先端が平らでない
滑舌トレーニングの手順4

舌をコントロ―ルするトレーニング方法はいかがでしたか。舌の脱力がうまくできなかった方は、脱力のトレーニングを続けてみましょう。

トレーニングを反復して滑舌を改善

舌の癖を取り除き、正しく舌をコントロールして滑舌は改善します。具体的には、舌の力みを取り除く=「舌の脱力」などのトレーニング方法を繰り返し行い、滑舌の改善を目指します。ここで大切になるのが、繰り返しできるようになるまでトレーニングするということです。滑舌トレーニングで舌のクセを治そう

例えば、右利きの人が左手で箸を持つと最初は変に力が入り、うまく食事をすることができませんよね。しかし、正しい箸の持ち方のトレーニングを繰り返していくと少しずつ左手で食事ができるようになります。

舌でも同じような学習が行われています。舌の脱力を繰り返し行うと、その感覚を舌が記憶します。これは舌が正しい運動の感覚を学習したということです。そうすることで、脱力がよりスムーズにできるようになります。

舌をコントロールするために、まずは舌の脱力をマスターしましょう!このトレーニング方法は、とても地味ですが滑舌改善の基礎となる大切なトレーニングです。いきなり発音のトレーニングをしても、根本的な舌の癖が改善されていないと滑舌が改善しません。焦らず、少しずつトレーニング方法を繰り返していきましょう♪

次回のコラムでは、滑舌の悪くなる原因「正しい発音動作ができない」の対策についてご紹介します。次回もお楽しみに!

★舌のコントロールには舌の脱力が大切
★舌の癖の改善で滑舌は良くなる
★焦らず繰り返し練習を続ける

 

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著者

林 桃子(言語聴覚士)

経歴

・リハビリテーション病院 勤務
・総合病院 勤務
・デイサービス 非常勤勤務
・言語聴覚士養成校 非常勤講師

*出典・参考文献・書籍
1)小寺富子:言語聴覚療法臨床マニュアル 改定第2版 協同医書出版社 P348〜397,418〜439 2004
2)本間慎治ら:言語聴覚療法シリーズ7 改定 機能性構音障害 建帛社 P11〜116 2007
3)白坂康俊、熊田政信:言語聴覚士のための機能性構音障害 医歯薬出版株式会社 P20〜229 2012

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