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滑舌を良くする発音のトレーニング方法とは

~ 滑舌コラム ~ 滑舌を良くする発音のトレーニング方法とは③

コラム②では、「舌のコントロールができない」を解決するための方法について紹介しました。具体的には、舌のコントロールには舌の癖の改善と舌の脱力が大切であるということがわかりました。今回は、原因の1つである「正しい発音動作ができない」を解決する方法を解説していきたいと思います。

正しい発音動作を身につけるためには、自分の「苦手な音を知ること」と「正しい発音動作を身につけること」がポイントになります。正しい発音の練習方法も交えながら紹介していきます。滑舌を良くするトレーニング方法を解説しています

発音の仕組みを説明します

日本語は「子音」+「母音」(もしくは「母音」のみ)という構成になっています。

例えば、
「さ・い・ふ」をローマ字変換すると、「saihu」となります。表にすると以下のようになります。発音の仕組みから滑舌トレーニングを学ぶこのように子音と母音が組み合わさっていることがわかります。滑舌を良くするためには、苦手なのは母音なのか子音なのか、その中のどの音が苦手なのかを見極める必要があります。

 

正しい発音動作を身につけよう

ここで正しい発音動作を身につけるための手順を紹介します。以下の通りです。

1.苦手な音を知る
2.正しい発音動作の練習

このような順番で正しい発音動作を身につけていきます。

 

苦手な音をチェックして滑舌の改善を

まずは、自分がどんな音が苦手なのか調べましょう。以下に発音に必要な動作の確認項目をいくつか用意しました。当てはまるものに4段階でチェックしてみましょう。

苦手な音から滑舌トレーニングをやってみよう

いかがでしたか?意外と難しい…という方もいたかもしれません。

結果は以下の通りです。

・3、4の人
特に問題ないでしょう。

・2の人
少し舌の癖が邪魔している可能性があります。練習をしましょう。

・1の人
かなり舌に癖がある可能性があります。

もしくは、構造などに問題がある可能性があります。

このように「苦手な動作は何か」「どの音が苦手なのか」を知ることが、正しい発音動作を身につける第一歩です。

 

正しい発音動作をやってみよう!

苦手な音を知ることができたら、正しい発音動作を見つけましょう!

滑舌に悩みを抱えている方は「サ行」など舌の先端を使う音の発音で悩むことが多いです。今回は、その中でも悩む方の多い「し」の正しい発音動作を確認しましょう。大げさに舌を動かすので発音は歪みますが、正しい発音動作を身につけるための練習なので、気にせず行ってください。

トレーニング方法
① 舌トレをします。舌を下唇の上にのせて、力を抜きます。
正しい発音をする滑舌トレーニングの写真1

② ①の状態を保ったまま、舌を平らにします。

③ 舌を上歯と下唇で軽く噛みます。
正しい発音をする滑舌トレーニングの写真2
※この時の力は、支える程度で構いません。
④ ③の状態のまま「しぃーーー」と発声してみましょう。
正しい発音をする滑舌トレーニングの写真3
※何度か繰り返し発音して徐々に「しぃ」の母音を短くします。

⑤「し」と発音できればOKです。
正しい発音をする滑舌トレーニングの写真4

「し」と発音することはできましたか?「し」と発音をするとき、舌の先端と上の前歯との間に隙間を作っています。その隙間を呼気が通り「し」となります。またこの他の音も、同じように正しい発音の方法があります。正しい発音動作を何度も繰り返し練習することで、正しい発音を身につけることができます。

正しい発音動作を身につけるためには、自分の苦手な音を見極めて、発音動作の練習を繰り返し行うことが大切です。焦らず、根気強く練習をして正しい発音を身につけていきましょう♪

次回のコラムでは、滑舌の良くなる原因「正しい発音動作を連続して行うことができない」の対策についてご紹介します。次回もお楽しみに!

★自分の苦手な音を知る
★正しい発音動作を身につける
★根気強く練習を続ける

 

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著者

林 桃子(言語聴覚士)

経歴

・リハビリテーション病院 勤務
・総合病院 勤務
・デイサービス 非常勤勤務
・言語聴覚士養成校 非常勤講師

*出典・参考文献・書籍
1)小寺富子:言語聴覚療法臨床マニュアル 改定第2版 協同医書出版社 P348〜397,418〜439 2004
2)本間慎治ら:言語聴覚療法シリーズ7 改定 機能性構音障害 建帛社 P11〜116 2007
3)白坂康俊、熊田政信:言語聴覚士のための機能性構音障害 医歯薬出版株式会社 P20〜229 2012
4)阿部雅子. "構音障害の診断と治療." 音声言語医学 43.3 (2002): 316-324.
5)前川圭子, et al. "機能性発声障害の臨床 機能性発声障害に対する音声治療." 音声言語医学 48.4 (2007): 353-358.

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