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滑舌を良くする発音の方法を身に付けよう

~ 滑舌コラム ~ 滑舌を良くする発音の方法を身に付けよう④

コラム③では、「正しい発音動作ができない」を良くするための対処法について紹介しました。具体的には、「苦手な音を知ること」と「正しい動作を身につけること」が良くするために大切であることがわかりましたね。今回は、原因の1つである「正しい発音動作を連続して行うことができない」を良くするための方法を解説していきたいと思います。

正しい発音動作を連続して行うためには、「1つ1つの音を丁寧に発音すること」、「急がないこと」、「力まないこと」が大切です。滑舌を良くする話し方のコツも交えながら、紹介していきます。滑舌を良くするトレー二ング方法を紹介しています

まずは仕組みを理解しよう

1つ1つの音を正しい発音動作で行うことができたら、次はその動作を連続して行うことが必要です。なぜなら、私たちがコミュニケーションをとるためにも使っている言葉は単語や文です。これらは音が連なって出来ているからです。

連続した音を発音するとき、口の中では1つ目の音から次の音へ移るための発音準備が行われています。このような動きを「渡り」といいます。この渡りがあることで、単語などの連続した音の発音ができるのです。

 

単語を使って滑舌を改善

連続して発音をするとき、単語などを音のかたまりと捉えてしまいがちです。しかし、かたまりと捉えてしまうと音1つ1つを意識しにくくなってしまいます。単語は1音が集まったものであり、文も単語などの1音の集まりです。1つ1つの音を意識して丁寧に発音することがとても大切です。

まずは、比較的練習しやすい単語から練習をしてみましょう。1つ1つの音を丁寧に発音することで単語や文の滑舌を良くする事ができます。

 

滑舌改善のポイントを解説

単語の練習に入る前に、滑舌の改善や滑舌を良くするためのポイントを2つ紹介します。滑舌を良くする2つのポイントを解説しています

①急がない
急いでしまうと話す速度が速くなり、舌をも速く動かさなくてはなりません。ですが、正しい発音方法を身に着けている段階ですので、速い発音に舌がついていけず、練習の意味がなくなってしまう可能性があります。

②力まない
力んでしまうと、舌をコントロールすることが難しくなります。頑張ろうとすると力が入ってしまいます。しかし、発音に大切な舌が力んで固まっていてはコントロールすることはできません。

地道な練習を根気強く続けていく上で、とても大切です。この2つのポイントを意識することで、元の発音方法に戻ってしまうのを防ぐこともできます。

 

滑舌を良くする単語の練習を実践しよう

では、実際に練習を実践してみましょう!今回は、特に発音しにくいと感じる人が多い「し」が含まれる単語の練習をします。

(1)いつも通り発音しましょう
① しごと
② からし
③ もやし
④ はしら
⑤ ふしぎ

(2)1音を2秒で発音しましょう
① しごと
② からし
③ もやし
④ はしら
⑤ ふしぎ

(3)いつも通りで発音してみましょう
① しごと
② からし
③ もやし
④ はしら
⑤ ふしぎ

1つ1つの音を丁寧に発音することができましたか?ゆっくり行う事で次の動作準備もしっかりすることができます。また、自分の舌がどのように動いているかを知ることもできます。特に発音しにくいと感じる単語は、1音にかける時間を長くして練習してみてください。うまくできるようになってきたら、1音にかける時間を少しずつ短くしていってみましょう。録音機器で自分の発音を聞き返すことで、苦手な音の発音などを客観的に分析することもできます。ぜひ、やってみてくださいね!

滑舌トレーニングで改善を目指そう単語や文の練習は音読することに夢中になってしまい、発音を意識することを忘れてしまいがちです。何度も繰り返しますが、1つ1つの音を丁寧に発音することが良くするために大切です。そうすることで、練習した正しい発音動作を日常の会話に生かすことができます。

もちろん、すぐにスラスラと滑舌良く話せるようにはなりません。隣り合った音によって音が歪みやすくなったりする事もありますし、思った様に単語の発音が改善しないということもあると思います。しかし、焦りは禁物です。急がず丁寧に1つ1つの音を意識して発音することで、正しい動作を連続して行うことができるようになります。根気強く、練習を続けて滑舌を良くするコツを身に付けていきましょう。

次回のコラムでは、滑舌が悪くなる原因「舌の耐久性が低い」の対策についてご紹介します。次回もお楽しみに!

★1つ1つの音を丁寧に発音しましょう
★滑舌改善のコツは「急がない」「力まない」
★繰り返しの練習で滑舌を良くする方法を身に付けよう

 

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著者

林 桃子(言語聴覚士)

経歴

・リハビリテーション病院 勤務
・総合病院 勤務
・デイサービス 非常勤勤務
・言語聴覚士養成校 非常勤講師

*出典・参考文献・書籍
1)小寺富子:言語聴覚療法臨床マニュアル 改定第2版 協同医書出版社 P348〜397,418〜439 2004
2)本間慎治ら:言語聴覚療法シリーズ7 改定 機能性構音障害 建帛社 P11〜116 2007
3)白坂康俊、熊田政信:言語聴覚士のための機能性構音障害 医歯薬出版株式会社 P20〜229 2012
4)岡山恵子、船山美奈子:構音障害のためのドリルブック 改定第2版 協同医書出社   P22〜211 2006

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