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滑舌を良くする方法「舌の耐久性を上げる」とは

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~ 滑舌コラム ~ 滑舌を良くする方法「舌の耐久性を上げる」とは⑤

前回は、「正しい発音動作を連続して行うことができない」を良くするための方法について紹介しました。具体的には、1つ1つの音を丁寧に発音することと急がないこと、力まないことが大切だとわかりましたね。今回は、原因の1つである「舌の耐久性が低い」を良くするためのコラムです。

舌の耐久性が低いのを良くするため「耐久性を上げる」練習をしていきます。そのとき大切なのが「舌の筋力を上げること」と「反復練習をすること」です。印象が良くなるポイントも交えながら紹介していきます。

 

舌の耐久性って?

舌はすべて筋肉で出来ています。私たちは会話をするとき、舌を常に動かして話をしています。筋肉ですから、使い続ければ疲れてしまいます。舌の耐久性とは、舌の疲れやすさのことをいいます。

滑舌を良くする練習をしているときは、正しい発音を身につけようとしている最中です。つまり、舌は慣れない動きをしていることになります。これは、右利きなのに左手で箸を使えるように練習しているのと同じです。

慣れない動きを続けることはとても大変で疲れやすいです。つまり、耐久性が低い状態といえます。

 

「舌の筋トレ」をしよう

舌の耐久性を上げるために舌の筋トレをしましょう。具体的な方法を1つご紹介します。1日に5回を目安に行ってみてください。

まずは、鏡を用意してください。

練習方法
① 縦に指が3本入るくらい口を開けます。

※痛くならない程度でOK

② 舌を床と平行になるようにまっすぐ前に出します。

※もう前に出せないというところまで舌を出してください。

③ ②の状態で5秒キープします。

④ 舌を元に戻します。

鏡を見て舌がまっすぐ出せていること確認しながらやってみましょう。首が曲がったり、顎が前に出たりしないように気をつけてください。

初めはスムーズにまっすぐ舌を出すのは難しいかもしれません。ですが、練習を続けていくと、狙いを定めたところに舌を出すことができるようになります。これは舌をコントロールする練習にもなるので、是非やってみてくださいね!

 

反復練習が滑舌改善の鍵

舌の耐久性を上げるためには、筋トレをすると同時に正しい発音動作を反復して行うことも大切です。これは、正しい発音をしっかり身につけて日常会話に汎化するためです。

正しい発音動作を1音や単語でマスターしても、日常会話では意識しないと元の動きに戻ってしまうということが多くあります。ですが、初めは意識しないとできない動きでも反復して行うことで、無意識にできるようになっていきます。

例えば、
右利きの人が左手で箸の練習をしたとします。初めは、箸を持つことさえ難しいですが、練習を続けていくと食事ができるようになります。このように、動作の反復練習を行うと体がその動作を学習してくれるのです。

反復練習をすることで正しい発音動作をより確実に自分のものにすることができます。そうすることで、滑舌を良くする事ができます。

 

印象の良い話し方をしよう

滑舌を良くする事ができたら、「さらに印象を良く話したい!」となる人が多いです。ここで印象の良い話し方のポイントをほんの少しだけ紹介します。以下の3つです。

①適度な声の大きさで話す
TPOに合わせて適した大きさを選びましょう。

②声のトーン(高さ、明るさ)を上げる
高い声だと元気な明るい印象を、低い声だと落ち着いた印象を与えます。自分がどのような印象を与えたいかで声の明るさを変えてみましょう。

③口角を上げる
口角を上げると、笑顔になります。そうすることで、声に表情が生まれます。表情のある声で話すことを意識してみましょう。

もっとたくさんのコツがありますが、すぐに取り組めるものをご紹介しました。このポイントをうまく使えば、相手にどのような印象を与えたいかで声をコントロールすることもできますね。印象の良い話し方で会話を楽しんでみてください!

滑舌を良くするため練習は地味で根気がいるため、飽きてしまう人もいるかもしれませんが、焦らず一歩一歩進めていきましょう♪

次回のコラムでは、滑舌を良くするためコツや方法のまとめです。次回もお楽しみに!

★舌の耐久性を理解して滑舌を良くしていこう
★滑舌を良くするための「舌の筋トレ」を実践しよう
★滑舌を良くする方法は反復練習が大切

 

参考文献・書籍
1)遠藤由美子, et al. "著しい舌癖を有する口蓋化構音の 1 治験例 特に筋機能療法を応用した/s/音の構音訓練について." 音声言語医学 38.1 (1997): 11-19.
2)本間慎治ら:言語聴覚療法シリーズ7 改定 機能性構音障害 建帛社 P11〜116 2007
3)白坂康俊、熊田政信:言語聴覚士のための機能性構音障害 医歯薬出版株式会社 P20〜229 2012



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