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呂律が悪くなった時の改善策「舌の癖を治す」を解説

呂律

~ 呂律コラム ~ 呂律が悪くなった時の改善策「舌の癖を治す」練習方法③

呂律を良くする発音練習!

コラム②では、機能性構音障害が原因で悪くなった呂律を改善する方法についてご紹介しました。具体的には「舌の正しい使い方をマスターすること」が必要でしたね。今回は器質性構音障害が原因で呂律が悪くなった場合の改善策についてご紹介していきます。

器質性構音障害が原因で悪くなった呂律を改善するには、「舌の癖を治すこと」が必要です。改善に必要な練習方法も交えながら紹介していきます。

器質性構音障害は構造が問題

器質性構音障害とは、舌や唇などの発音に必要な部分に構造的な問題が生じることで起こります。

2つの原因に対処して呂律改善をしようその原因は大きく分けて2つになります。

・先天的な問題
胎児期に何らかの問題で起こる口唇口蓋裂や、舌小帯短縮症、など

・後天的な問題
事故などによる顔面の外傷、腫瘍摘出後の舌欠損、など

いずれも、発声発語器官の構造に問題が生じるものです。これによって、構音に必要な運動をすることができなくなってしまいます。

外科的な治療で呂律を改善

器質性構音障害の場合、ただやみくもに発音の練習を繰り返しても改善は難しいです。

例えば、舌小帯短縮症は、舌の先端が口の天井に届かずに発音が不十分になってしまいます。この場合、外科的な治療を行うことで舌の動きを大きくすることもできます。

また、治療のため舌を切らなくてはいけないこともあります。このような場合は欠損の程度に合わせて、発音を助けるための補助器具を取り付けるもあります。こうすることで、呂律を改善しやすくします。

このように器質性構音障害は、症状に応じた問題の程度に応じた対処が必要になります。必要な治療を行った後に言語聴覚士と発音の練習をしていくことが多いです。

呂律を改善するトレーニング

呂律改善の鍵は舌の癖!

器質性構音障害は構造に問題があるため、動かせる範囲が限られてしまいます。そのため、舌を動かせる範囲を治療によって改善しても、今までの舌の使い方の癖があっては、呂律は改善しません。そこで大切になるのが舌の癖を治すことです。

舌の癖を治すためには、自分で舌の力を完全に抜く必要があります。そして、舌の脱力をマスターする必要があります。これは、舌の力を全部抜き、自分で舌をコントロールする準備を整えます。

舌の癖=不必要な力のことです。この不必要な力をなくすために舌の脱力をします。そして、まっさらになった状態の舌で正しい発音方法を身につけて呂律の改善をしていきます。

舌トレをしながら発声しよう

では、舌の癖を治すための練習をご紹介します。鏡を見ながらやってみましょう!

まだ、「舌トレ」と「舌トレをしながら呼吸」をやっていない方は、舌トレは滑舌コラム②、舌トレをしながら呼吸は舌コラム②を確認してから練習してみましょう!

練習
①舌トレをします。舌トレの基本姿勢の写真②舌の力を抜いたまま、「あー」と発声します。
舌に力が入らないように気をつけましょう。

③②の状態で3秒間、発声します。
④舌を戻します。

舌の練習で呂律改善を!

トレ―二ングをやってみていかがでしたか?舌の脱力だけならうまくできるのに、発声をする力が入ってしまうという方もいます。しかし、焦らず繰り返し練習を続けてください。それが、コツをつかむ近道です。舌の脱力をしながら発声ができるようになれば、舌の脱力をマスターしたということになります。

舌の癖を直して呂律を改善この舌トレをしながら発声をマスターすることができれば、正しい舌の動きを身につけやすくなります。ぜひ、やってみてくださいね♪

次回のコラムでは、運動障害性構音障害が原因で呂律が悪くなってしまった場合の改善策についてご紹介します。

★器質性構音障害は治療の後に舌の練習
★舌トレをしながら発声ができれば舌の脱力はマスター!

 

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*出典・参考文献・書籍
1)阿部雅子. "構音障害の診断と治療." 音声言語医学 43.3 (2002): 316-324.
2)西尾正輝:ディサースリアの基礎と臨床 第1巻 理論編 インテルナ出版株式会社 P49〜72 2006

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