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標準語のアクセントで話しましょう

標準語

~ 標準語コラム ~ 標準語を話すためにアクセントを知ろう!③

標準語のアクセントで話そう!

コラム②では、「標準語の発音がわからない」を解決するための方法について紹介しました。具体的には「標準語の発音を知ること」が必要でしたね。

今回は、原因の1つである「アクセントがわからない」を解決する方法を解説していきたいと思います。

日本語のアクセントを知ろう

アクセントはピッチアクセントとストレスアクセントの2種類があり、日本語はピッチアクセントです。このピッチアクセントには型があります。東京方言で使われている東京式アクセントについて説明したいと思います。

アクセントを知るのに大切な要素の一つとしてアクセント核があります。アクセント核とは、単語の中でピッチが下がる直前の音をいいます。アクセント核の直後のモーラのピッチは必ず下がり、このピッチの下降をアクセントの滝といいます。

東京式アクセントは名詞・動詞・形容詞などそれぞれにアクセント型が存在し、アクセント核の有無や位置に応じて種類が分かれます。アクセント核の有無で分類する場合は有核語と無核語に分かれます。

名詞のアクセントを知ろう

では、アクセント核の位置での分類はどのようになるのでしょうか。東京式アクセントの名詞のアクセント型を使って説明したいと思います。

この場合、アクセント核の位置に応じて種類が分かれます。具体的には以下のようになります。
東京式アクセントの名詞は「モーラの数+1」種類あるとされています。モーラが増えると単語と単語が合わさった複合語が多くなるため、アクセント型は複雑になります。

平板型と尾高型は同じようにみえますが、後続の助詞のピッチが変化するか否かで変わります。

・平板型:後続の助詞のピッチは変わらず高いまま
・尾高型:後続の助詞のピッチは下がる

標準語のアクセントをマスターする際にも大切なことになります。

アクセントには地域差がある

標準語のアクセントを身につけるためには、自分の住んでいる地域の特徴を知ることも大切になります。日本語の場合、地域によって様々な特徴があるためです。ここでは3つの代表的なものについて説明します。具体的には以下のようになります。

・東京式アクセント
関東地方ほか、関東西部、北海道、東北北部、甲信越地方、九州の一部、など。ピッチの下がり目で区別します。

・京阪式アクセント
関西地方や近畿地方、四国地方、など。ピッチの下がり目+、語頭のピッチの高さでの区別します。そのため、東京式アクセントに比べて京阪式アクセントは型の種類が多くなる

・無アクセント
東北南部、関東東部、など。アクセントの決まりがありません。

東京式アクセントと京阪式アクセントは真逆になる名詞もあります。また、無アクセントの地域はアクセント崩壊地域ともいわれ、標準語のアクセントをマスターする際、苦労することが多いようです。

ポイントはピッチの下がり目!

では、実際に標準語のアクセントを身につけるために大切なポイントをみていきましょう!具体的には以下のようになります。

・アクセントに応じたピッチの高低を意識して練習
→ピッチの高低がどう変化しているかを意識しましょう。上の表にあるように視覚的に確認しながら練習するのも良いです。

・ピッチの下がり目を意識して練習
→ピッチの上がり目を意識するとアクセントが不自然になり混乱しやすくなります。

・声の大きさは変えないで練習
→ピッチを意識してアクセントを探すと声の大きさが不自然になりがちになります。

この3つを意識することで、標準語のアクセントを身につけやすくなります。まずは単語から練習して、徐々に文章に移行していきましょう。ピッチの高低を記し確認しながら練習をしてみてくださいね♪

次回の標準語コラムでは、標準語を話せているかわからない原因「イントネーションがわからない」の対策についてご紹介します。次回もお楽しみに!

★標準語はアクセントを意識して話す
★ピッチの下がり目が大切に標準語を話そう

 

*参考文献・書籍
1)今泉敏:言語聴覚士のための基礎知識 音声学・言語学 医学書院 P20〜159
2)上野善道. "日本語アクセントの再建." 言語研究 130 (2006): 1-42.
3)郡史郎. "現代大阪市方言における低起式アクセントの特徴 (< 特集> 京阪式アクセントと京阪系アクセント)." 音声研究 16.3 (2012): 59-78.
4)高山倫明. "無アクセントの史的位置づけ." 文學研究 107 (2010): 1-15.



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