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舌回しは筋肉体操の1つ。滑舌は舌の癖の改善から

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~ 滑舌コラム ~ 舌回しは筋肉体操の1つ。滑舌は舌の癖の改善から②

コラム①では、舌の癖が滑舌に及ぼす悪影響3つをあげました。具体的には「①舌の脱力ができない」「②得意な発音しかしない」「③正しく発音せず曖昧な発音にしてしまう」でしたね。今回は、舌の癖が滑舌に及ぼす悪影響の1つである「舌の脱力ができない」を解決するためのコラムです。

舌の脱力ができないことを改善するには、「舌の脱力をマスターすること」が必要です。舌の構造や舌の癖を改善するために必要な筋肉のトレーニング方法なども交えながら紹介していきます。

 

舌の構造を知ろう

舌はとても細かい動きを繰り返して発音をしているため、直接動きを確認しながら発音の練習をすることは難しいです。ですので、舌の構造を知り自分の舌が普段どのように動いているのか頭でイメージしやすくしていきましょう。

まずは、舌の構造を説明します。舌はすべて筋肉で出来ており、普段見えている部分は喉の奥まで繋がっています。以下のように分けることができます。

発音するときに使われるのが「舌体」という部分です。この舌体はとても細かい動きをすることができます。前方から舌尖・前舌・奥舌に分かれていて、このうちのどの部分を動かすかによって発音する音を変えることができます。

 

舌の筋肉を詳しく解説

では、舌を動かしている筋肉について説明していきたいと思います。舌の筋肉は大きく以下の2つのグループに分けることができます。

①内舌筋:舌の形を変える筋肉
舌体の幅を狭める/平らにする・舌尖を上げる/下げるなどの働きをする。
②外舌筋:舌体の位置を変える筋肉
母音や子音の発音をするときに目的に合った働きをする。

2つのグループに細かい筋肉が所属しています。しかし、そこまで理解する必要はありません。舌は形を変える筋肉と位置を変える筋肉の2種類がうまくバランスをとりながら動いているということがわかっていただければOKです。

 

舌の癖は脱力で改善しよう

舌の大まかな構造と、とても細かく複雑な動きをしているということがわかりました。こんなに複雑な動きをしている舌ですから、癖があっては滑舌に悪影響だということがよくわかると思います。

舌の癖を治すためには、自分で舌の力を完全に抜く必要があります。そして、舌の脱力をマスターする必要があります。これは自分でコントロールすることができない舌の癖があるのなら、力を全部抜いてしまおう!ということです。

舌の癖=不必要な力

です。この不必要な力をなくするために舌の脱力をします。そして、まっさらになった状態の舌で正しい発音方法を身につけて滑舌の改善をしていきます。

 

舌の癖を改善するトレーニング

では、舌の癖を改善するためのトレーニングをご紹介します。まずは舌トレをマスターしてから行ってください。鏡を見ながらやってみましょう!

舌トレをまだやっていない方は、こちらで確認してから練習してみましょう。

<舌の筋肉を鍛えるトレーニング>

① 舌トレをします。

② 舌の力を抜いたまま、「はー」もしくは「へー」と息を出します。


※声は出さなくてOK。舌に力が入らないように気をつけましょう。

③ ②の状態で3秒間息を出します。

④ 舌を戻します。

舌の脱力だけならうまくできるのに、呼吸をするとどうしても力が入ってしまうという方もいるかと思います。しかし、焦らず筋肉トレーニングを続けてください。繰り返し練習をしてコツをつかむことが大切です。舌の脱力をしながら呼吸ができるようになれば、発声につながりやすくなります。ぜひ、やってみてくださいね。ちなみに、最近話題になっているの舌回しも同じように筋肉トレーニングの1つなんですよ。

次回のコラムでは、滑舌の悪くなる原因「得意な発音しかしない」の対策についてご紹介します。次回もお楽しみに!

★形と位置を変える筋肉がある
★脱力をマスターすることが滑舌改善の第一歩
★舌の筋肉トレーニングで舌の脱力を身に付けよう
★舌回しも筋肉トレーニングの1つ

 

参考文献・書籍
1)阿部雅子. "構音障害の診断と治療." 音声言語医学 43.3 (2002): 316-324.
2)西尾正輝:ディサースリアの基礎と臨床 第1巻 理論編 インテルナ出版株式会社 P49〜72 2006



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癖を改善した滑舌を良くしていきましょう