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舌回しも筋肉トレーニングの1つ!感覚を鍛えよう

~ 滑舌コラム ~ 舌回しも筋肉トレーニングの1つ!感覚を鍛えよう③

コラム②では、「舌の脱力ができない」を解決するための方法について紹介しました。具体的には「舌の脱力をマスターすること」が必要でしたね。今回は、悪影響の1つである「得意な発音しかしない」を解決する方法を解説していきたいと思います。

得意な発音しかしない理由とそれを改善するためにどうすべきなのかを紹介していきます。今回のポイントは「舌の感覚を鍛える」ことです。最近話題の舌回しでも行われている筋肉トレーニングと日本語の発音の仕組みも交えながら紹介していきたいと思います。舌回しや筋肉のトレーニングで改善を目指そう

母音の発音について解説します

日本語には母音と子音があります。そして、それぞれに発音方法があります。まずは、母音の発音方法を紹介していきたいと思います。母音は以下の3つで分類されることが多いです。

・舌の高さ
口の中の空間が広いか/狭いか
・舌の前後の位置
口の天井との間に空間を作っている舌が前/後ろか
・唇の丸め
唇が丸まっているか/丸まっていないか

この3つが組み合わさって5つの母音を作り出しています。例えば、「い」は前舌狭母音といい、舌の前方と口の天井の距離を狭めて発音をしています。

子音の発音方法を知ろう

次は、子音の発音方法を紹介していきます。母音と同じように子音にも発音を分類するためのポイントがあります。以下の3つです。

・発音方法
破裂音、摩擦音、破擦音、弾き音、鼻音
・発音位置
両唇音、歯音、歯茎音、軟口蓋音、硬口蓋音、声門音
・声帯振動の有無
有声/無声

この3つを組み合わさって子音を作り出しています。発音位置はほとんどが口の中にあり、舌がとても大きな役割を担っていることがわかります。発音方法をうまく使い分けて子音を作り出しているのです。

「得意な発音しかしない」というのは、得意な発音位置や発音方法になってしまうということです。同じ方法で発音しても位置が異なれば音も異なってしまいます。3つの発音方法を解説しています

ちょうどいい感覚を身につける

ここで大切になるのが固有感覚です。感覚といっても痛いとか、熱い、冷たいという感覚ではなく、「ちょうどいい動きをする」ための感覚です。

例えば、コップで水を飲むとします。コップを掴む力が強すぎたらコップを割ってしまったり倒してしまいます。コップをちょうど良い位置でちょうど良い強さで掴むことができるから、水を飲むことができるのです。

この全てが固有感覚の働きというわけではありません。しかし、発音には限られた範囲で細かい動きをちょうど良い感じで行うという固有感覚の働きがとても大切なのです。

 
感覚を鍛える練習をしよう

固有感覚は鍛えることができます。固有感覚を鍛える練習は、舌の耐久性をあげて滑舌をより安定したものにするための練習でもあります。

同じ動きを正確に繰り返し行うと、筋肉の耐久性をあげることができます。そして、ちょうど良い動きを繰り返し行うことにもなります。つまり、単純な動作を正確に繰り返し行うことによって固有感覚を鍛えることができるということです。

滑舌コラム⑤でも取り上げましたが、ここでも舌の耐久性を高める筋肉トレーニングをしてみましょう!まずは鏡を用意してくださいね。

<感覚を鍛える筋肉トレーニング>
① 縦に指が3本入るくらい口を開けます。
※痛くならない程度でOK。
② 舌を床と平行になるようにまっすぐ前に出します。
※もう前に出せないというところまで舌を出してください。
③ ②の状態で5秒キープします。
④ 舌を元に戻します。

感覚を鍛える筋肉トレーニングいかがでしたか。舌の耐久性をあげると同時に固有感覚を鍛えることができれば、自分の思い通りに舌を動かしやすくなります。また最近話題になっているの舌回しも同じように筋肉トレーニングの1つなんですよ。筋肉を刺激して、滑舌を良くしていきましょう。

次回のコラムでは、滑舌の悪くなる原因「正しい発音動作ができない」の対策についてご紹介します。次回もお楽しみに!

★母音も子音も舌の動きが大切
★まずは単純な動きで舌をコントロールする
★筋肉トレーニングで感覚を鍛えよう
★舌回しも筋肉トレーニングの1つ

 

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著者

林 桃子(言語聴覚士)

経歴

・リハビリテーション病院 勤務
・総合病院 勤務
・デイサービス 非常勤勤務
・言語聴覚士養成校 非常勤講師

*出典・参考文献・書籍
1)西尾正輝:ディサースリアの基礎と臨床 第1巻 理論編 インテルナ出版株式会社 P49〜72 2006
2)上田功. "音韻理論と構音障害 (< 特集> 正常な発話と逸脱した発話)." 音声研究 12.3 (2008): 3-16.
3)白坂康俊、熊田政信:言語聴覚士のための機能性構音障害 医歯薬出版株式会社 P20〜229 2012

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