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どもり,治し方

~ どもり治し方コラム ~ どもりの治し方・大人の治療の流れ-言語聴覚士が監修

どもりの治し方を専門家が徹底解説

みなさん、はじめまして!言語聴覚士の林です。私は、言語聴覚士として滑舌にお困りの方へ滑舌改善のレッスンを行っています。本コラムでは、「どもりの治し方」について詳しく解説をしていきます。少し長いコラムですが(^^; ぜひ、お付き合いください。どもりの治し方を言語聴覚士が解説しています

どもりとは?

みなさんは「どもり」がどのようなものかご存知でしょうか?

どもりとは、言葉が円滑に話せない症状です。

例えば

・言葉に詰まっちゃった
・たどたどしい話し方になっちゃった
・変な話し方って思われてないかな

うまく話さなくては!と焦ってしまい、思うように言葉が出てこないということもあると思います。どもりの治し方を知ろう!社会参加の妨げになる事がある

このような症状が頻繁にみられると、話すことを避けてしまったり、不安が強くなってしまったり、コミュニケーションにフラストレーションを感じてしまい社会参加を避けるようになってしまうこともあります。

どもりに対する考え方は様々で、治し方一つとっても専門家によって考え方が異なります。言葉が出てこないことが続くというのは、とてもストレスが溜まりコミュニケーションに消極的になってしまうこともあります。

症状がある人も、周囲の人も共通の正しい知識を持つことがとても大切です。

このコラムでは、どもりの治し方について詳しくご紹介していきます。。

症状は2つに分けられる

まずは、どもりの症状を詳しく解説していきたいと思います。

どもりの症状は大きく2つに分けることができ、中核症状を含むどもり特有のものと、それらによる二次的なものがあります。

具体的には以下のようになります。吃音・どもりの症状と治し方これらが複雑に絡み合いどもりの症状が出現してしまいます。

6つの方法!どもりの治し方

ここからは、どもりの治し方について説明をしていきます。

どもりの治し方には以下のようなものがあります。

1.言語療法(発話症状の症状に対するもの)

①流暢性形成訓練
流暢性形成訓練は、どもらない話し方を身につけ日常生活でもその話し方を般化できるようにしていく方法です。

②吃音緩和法
吃音緩和法は、どもりの症状を軽くする方法です。現在よりも楽にどもれるように、どもりの程度を軽くしていくものです。

③統合的アプローチ
統合的アプローチは、流暢性形成法と吃音緩和法を必要に応じて組み合わせる方法です。症状などに応じて内容を選択します。

2.環境に対するもの

①発話環境の調整
発話環境の調整は、必要な情報などを専門家から提供し、コミュニケーションを取りやすい環境に調整するものです。

3.心理面に対するもの

①系統的脱感作法
系統的脱感作法は、どもりに対する不安や恐れを軽くして症状の改善を目指すものです。

②自律訓練法
自律訓練法は、どもりによる心身の緊張を和らげたり、ストレスを軽減するものです。

これらの治し方の中から、個々に合ったものを選択して治療を行います。大人のどもりの治し方や治療の流れを説明しています

3つのポイント!大人のどもりの治し方

ここでは、大人(成人)のどもりに対して言語聴覚士がどのように治療を行うかを説明していきます。

成人の場合、

①どもり症状
②環境(職場、学校)
③本人の受取り方

の3軸で問題解決を目指します。大人のどもりは3つの軸で治す

3つの視点!大人のどもりの治し方

それでは、大人のどもりの治し方を具体的に見ていきましょう。

①どもり症状
出現している症状の種類、程度、症状が出現する条件の有無、など発話の特徴を知り、それらに対して治療を行います。治療では、言語療法の治し方から流暢性形成訓練などを用いて行います。

②環境
職場や学校など、どもりの方のコミュニケーション環境がどのようなものを知り、よりコミュニケーションを取りやすい環境になるようにしていきます。

③本人の受け入れ方
どもりを本人がどのように考えているかについて知り、否定的な考え方やマイナスの感情などを改善していくものです。ここで用いられる治し方は、心理的なアプローチです。

例えば、重度の発話症状に悩んでいても、職場でどもりへの理解をしていれば仕事をこなすことができます。そして、社会参加ができていることで否定的な考え方が少ないというケースもあります。

大人のどもりの治し方は、このように3軸で捉えて改善を目指します。

具体的などもりの治し方を解説

最後に、治し方の中から、言語療法の一つである「流暢性促進訓練」を具体的にご紹介します。

この治し方は「どもりにくい話し方」を身につけるためのものです。どもりにくい話し方というのは、今までのどもってしまう話し方でない、新しい話し方を身につけるということです。

具体的には、以下の8段階で進めていきます。各段階のコツを意識しながら練習してみてください!

1.発話のメカニズムなどの説明
発話はどのように行われているか、どもってしまうときの仕組みの説明をします。

2.話す前の吸気を意識する
話し始める前や、会話の区切りが良い場所で軽く息を吸います。

このとき、3つのことを意識して息を吸います。

・身体に力が入らないようにする
・口の中を空洞のように広くする
・舌の先端は下の歯の後ろあたりに力を抜いておく

3.ゆっくり話す練習
早くなりすぎないように、焦らないで話すことを意識します。

4.優しく話す練習
音を優しく、ゆっくり出すように意識をします。

5.1度に話す量を調整する練習
たっぷりの息を使い、1呼吸で話す量が多くならないように意識します。


「今日の会議の / 資料を準備しました」

6.スムーズに1フレーズを話す練習
1呼吸で言えるくらいの短い言葉は区切らないでそのまま話します。


「プレゼンお疲れ様でした。」

7.母音を伸ばして発音する練習
1つ1つの音を大切にして丁寧に発音するように話します。

8.力んでしまう発音を治す
力まないように優しく、丁寧に話すように心がけて発音をします。

このように段階を踏んで、どもりの改善を目指します。

使用する課題は、1音から始め、単語、短文、と徐々に難易度を上げてくださいね。そして、最終的に日常会話でこの話し方を使えるようにしていきます。治し方の具体的な練習法を実践してどもりを治そう

正しい知識・練習が治すカギ

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!どもりの治し方をはじめ、どもりについて正しい知識を持つことで、コミュニケーションがより楽しくなっていきます。

まずは、ご紹介した「流暢性促進訓練」にトライしてみてください。練習を繰り返すうちに、症状の改善が実感できると思います。がんばってくださいね。

そして、どもりの治し方をより深く学びたい!治したい!という方は、弊社の滑舌改善通信講座を受けてみませんか。

弊社では、言語聴覚士が吃音改善のレッスンを行っています。言葉の専門家があなたの弱点を見極めて、あなたに合った練習を一緒に行っていきます。気軽にご連絡ください(^ ^)

みなさんの悩みが少しでも解決して話すことが少しでも楽しくなるよう講師も一緒に頑張ります!

★大人のどもりは3軸で改善を!どもりの治し方はコツの把握が大切

*出典・参考文献・書籍
1)小寺富子. "言語聴覚療法 臨床マニュアル 改定第2版"共同医書出版社 (2007):418-439
2)河野道弘. "吃音の治癒−原因と治療法"株式会社ノンブル社 (2007):2-77
3)坂田善政. "成人吃音の臨床." 言語聴覚研究 12.1 (2015): 3-10.

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具体的な練習法を実践して改善を目指そう