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吃音とは?原因は?直接法について知ろう②

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~ 吃音(どもり)コラム ~ 吃音とは?原因は?直接法について知ろう②

コラム①では、吃音の基本的なことや原因、治療方法をご紹介しました。具体的には①直接法と②間接法があることがわかりました。今回は、治療方法の①直接法についてご紹介したいと思います。

直接法とは、意図的に話し方をコントロールし流暢な発話を目指す発話訓練のことをいいます。具体的な流れも含めて説明していきたいと思います。

 

直接法とは?3つの治療法がある

直接法は主に言語聴覚士(=ST)と治療を行なっていきます。代表的なものは以下の3つです。

 1.流暢性形成法
 2.吃音緩和法
 3.統合的アプローチ

目標や症状、原因に合わせて適切なものを選びます。

吃音症状は予測が難しく不規則に出現します。そのため、改善には自身の吃音症状をできる限り詳しく認識し、改善方法を身につける必要があります。では、具体的な内容をみていきましょう!

 

流暢をコントロールする訓練とは?

まずは、流暢な話し方を自分でコントロールできるようにする流暢性形成訓練の説明をします。

ここでいう流暢な話し方とは「吃音症状が現れにくい話し方」をいいます。吃音症状が現れにくいということは、スムーズにお話ができるということになります。流暢に話すためのスキルを身につけるために、以下の8段階で練習を進めていきます。

1.発話のメカニズムと非流暢な発話についての説明
2.発話の前などに呼気を勧める
3.ゆっくり話す練習
4.優しく話す練習
5.話す長さを短くする練習
6.1フレーズをスムーズに話す練習
7.母音を伸ばしながら話す練習
8.発音動作の強さの修正

基本的にはこのような流れで練習を行い、スキルを訓練室内で身につけます。そして、訓練室外でも般化できるように練習を重ねます。

 

症状をなめらかにする訓練とは?

次は、なめらかに楽にどもるを目指す吃音緩和法です。

今よりも楽などもり方を目指しながら、吃音症状を緩和する方法を身につけます。この吃音緩和法とは、発話症状だけでなく吃音に対する感情や態度などにも配慮して練習を行います。

具体的には、以下の4つの段階で行います。

1.同定
自身の吃音症状についての認識を明らかにする。
2.脱感作
吃音症状が現れたとき、抜け出そうとするのではなく、発音器官がどのようになっているかを探るなどして脱感作を行う。また。カミングアウトの推奨をすることもある
3.緩和
より楽などもり方を学習する。
4.安定化
1〜3の安定を図る。

このようにして、最終的には自身に必要な課題が何かを考えられるようにしていきます。そうすることで、吃音の修正や回避行動を少なくするという目的の達成を目指します。

 

いいとこ取りで吃音改善

「流暢な話し方のコントロール」と「なめらかにどもること」のバランスをとっていく統合的アプローチを紹介します。

流暢性形成法と吃音緩和法を組み合わせたアプローチです。この2つの内容から症状などに応じて、適切なものを組み合わせます。組み合わせの内容は、どのようにすればより高い効果を得ることができるかを検討して選択していきます。

つまり総合的アプローチとは、良いとこ取りで吃音の改善を目指していく方法です!どのような組み合わせが一番適しているのかをSTと一緒に見極めながら練習を行っていきます。

このようにして、直接法では吃音症状をコントロールできるようにしていきます。次回のコラムでは、治療法の②間接法についてご紹介します。

★流暢性形成訓練とは、流暢な話し方を身につける方法
★吃音緩和法とは、吃音の症状をなめらかにする練習
★統合的アプローチとは、いいとこ取りで吃音を改善する

 

参考文献・書籍
1)坂田善政. "成人吃音例に対する直接法." 音声言語医学 53.4 (2012): 281-287.
2)小寺富子:言語聴覚療法 臨床マニュアル 改定第2版 共同医書出版社 P418〜439 2007



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