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吃音とは?治療には専門家の力を借りよう

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~ 吃音(どもり)コラム ~ 吃音とは?治療には専門家の力を借りよう④

コラム③では、治療方法の②間接法についてご紹介しました。具体的には、発話環境の調整や系統的脱感作法、メンタルリハーサル法、自律訓練法があることがわかりました。今回は吃音の改善に携わる専門家についてご紹介したいと思います。

専門家とは、精神科医や臨床心理士、言語聴覚士(ST)などです。具体的な治療内容も交えてご紹介していきたいと思います。

 

吃音改善の専門家とは?

吃音の治療には様々な専門家が携わります。連携して吃音に治療に当たることが望ましいとされています。では、それぞれの専門家の具体的な実施内容を説明します。

・精神科医師:間接法(心理療法)、薬物療法
・臨床心理士:間接法(心理療法)
・言語聴覚士:直接法、間接法(発話環境の調整)

このように各々の専門分野を担当します。間接法(心理療法)とは、系統的脱感作法やメンタルリハーサル法、自律訓練法などのことです。

 

言語聴覚士に頼って言語面を改善!

今紹介したように、吃音の発話症状に対する直接法の実施は言語聴覚士(ST)が行います。直接法とは言語療法とも呼ばれ、吃音症状を見極め、言語療法を実施します。それだけでなく、吃音の言語症状が出てしまいそうになった時の対処法や発話環境の調整なども検討します。吃音に対する言語療法がカリキュラムに組み込まれている国家資格はSTだけなのです!

カリキュラムの中で言語療法はもちろん、吃音についての基礎知識も学びます。だからこそ、言語症状に直接アプローチすることができるのです。

 

心理士とは?心理面の改善を!

間接法の中の心理療法は、吃音に対する恐れや不安、コミュニケーションに対する否定的な考えなどの改善を目指すものです。実施には正しい知識と熟練した技術が必要とされているため、主に精神科医や臨床心理士が行います。

吃音に対する恐れなどの程度を見極めて、言語症状と並行して改善を図っていきます。心理療法とは、基本的に直接法と併用して行われますが、発話の改善を希望しない場合などは心理療法のみ行うこともあります。

また、医師による投薬治療を行う場合もあります。不安があまりにも強い場合などは、医師の判断に応じて治療内容の方法を再検討したりします。

 

吃音の練習内容を紹介!

STが行っている言語療法とは、どのような内容か気になる方も多いと思います!基本的にはSTと一緒に練習を行いますが、一人でもトライできるものを紹介します。ぜひ、やって見てください♪

練習:情景画の説明をしてみよう!

①まず、写真・絵と録音機器を用意します。
写真・絵は雑誌や新聞に載っているものなど、なんでも構いません。

②用意した写真・絵を見て、そこに写っている事柄を頭の中で整理します。
初めは時間がかかるかもしれませんが、焦らなくてOKです!
しっかり、整理しましょう!

③しっかり整理することができたら、言葉にします。
用意した録音機器に、写真・絵の説明を録音してください。

④録音した音声を、写真を見ながら聞いて見ましょう。
自分の考えていたことがうまく説明できていたらOKです!

 

頭を整理して吃音に対応!

これは、予期しないことに対応する練習です。吃音とは、症状に波があります。そして、その中でも自分の予期しない状況で症状が現れやすいと言われています。しかし、事前準備ができ頭の中を整理することができれば、緊張を最小限に抑えることができます。

普段から、頭の中で整理して話をするようにしていても、なかなか日常生活に活かすことは難しいです。頭の整理とは基本的にはSTと一緒に確認しながら行うことがベストですが、なかなかSTによる言語治療を受けることは難しいのが現状です。このように、あえて頭を整理する状況を作り、事前準備をしてみましょう♪

★吃音の治療には様々な専門家が携わっている
★治療の専門家とは、それぞれどのような事をするか確認しよう
★吃音の治療には言語療法と心理療法がある
★頭の整理とは、予期しない事に対応できる

 

参考文献・書籍
1)小寺富子:言語聴覚療法 臨床マニュアル 改定第2版 共同医書出版社 P418〜439 2007
2)都築澄夫:間接法による吃音訓練 自然で無意識な発話への遡及的アプローチ-環境調整法・年表方式のメンタルリハーサル法- 三輪書店 P4〜164 2015
3)坂田善政, and Yoshimasa Sakata. "成人吃音の臨床." 言語聴覚研究 12.1 (2015): 3-10.



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