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標準語のイントネーションを目指そう

標準語

~ 声のコラム ~ 標準語を話すためにイントネーションを知ろう!④

標準語のイントネーションで話そう!

コラム③では「標準語のアクセントがわからない」を解決するための方法について紹介しました。具体的には「アクセントの構造を知ること」が必要でしたね。

今回は、標準語が話せない原因の1つである「イントネーションがわからない」の解決策を解説していきたいと思います。今回のポイントは「真似して話す」ことです。具体的な練習も交えて紹介していきたいと思います。

イントネーションの構造を知ろう

日本語のイントネーションは文章レベルでのピッチの変化のことをいい、主に下降型・上昇型・平坦型の3種類があります。このピッチの変化によって、話し手の感情を表しています。

イントネーションの基本単位をアクセント句といい、これは文節とほぼ一致します。具体的には以下のようになります。

例)アメリカの / お姉さんが / 来ます

例のように「/」でくぎられた部分がアクセント句です。これらが集まることによってイントネーションは構成されています。

イントネーションで感情を表現してみよう!

イントネーションは感情表現の機能を持っているとご紹介しました。では、どのように感情を表現しているのかを説明したいと思います。

・感心や疑いを意味するとき:句頭のピッチが上昇
 例)感心:わたしですか
・疑問や強調したいときなど:末尾のピッチが上昇
 例)疑問:わたしですか?
・落胆と意味するとき:ピッチの変化が少ない
 例)落胆:わたしですか

このように、表現したい感情によってピッチの変化が異なることがわかります。

同じ末尾のピッチの上昇でも疑問と強調では、ピッチの上昇の程度が異なるといわれています。人の感情なので全てをピッチの変化で表すことはできませんが、イントネーションについて知ることでコミュニケーションを豊かにすることができます。標準語を話すうえで重要となります、理解しておきましょう。

地域によって異なるイントネーション

今度は、地域ごとにイントネーションがどのように変わるかをご紹介します。ここでは、「ここは日本ですか?」というYES/NO疑問文と「出身はどこですか?」のWhereの疑問文を使って説明したいと思います。

一般的に東京方言の疑問文はどちらも文末のピッチが上昇します。しかし、九州の福岡地方は異なるイントネーションになります。具体的には以下のようになります。

福岡地方の疑問文
・YES/NO疑問文「ここは日本ですか?」:徐々にピッチが上昇
・Whereを使った疑問文「出身はどこですか?」:ピッチが下降

このように、ピッチの変化が異なります。九州の長崎はどちらの疑問文も文末のピッチは下がります。ですので、九州地方出身の方は東京で疑問文を話す際、伝わらない可能性があるので気を付けましょう!

標準語で話す練習をしよう!

ここまで、イントネーションの特緒について説明しました。最後に標準語で話すための具体的な練習の仕方をご紹介したいと思います。

練習
① 自分の目指す話し方の人を探しましょう。
→アナウンサーやナレーターなど、どんな方でもOKです。

② 目標とする人が話している音声もしくは動画を用意します。
→ボイスレコーダーで録音するなどしても良いです。

③ 用意した音声で話している文章を文字に起こします。
→話している文章や原稿が手元にある場合はそれを使ってください。

④ 原稿を見ながら、音声を聞きます。
→原稿にイントネーションやアクセントのピッチの変化を記録しましょう。

⑤ 原稿にピッチの変化を記録できたら、実際に音読をします。
→まずは、音声に合わせて一緒に音読をします。

⑥ 慣れて来たなと思ったら、一人で音読をします。
→このとき、自分の声を録音してください。

⑦ 自分一人での音読と目標とする人の音声を聞き比べます。
→ピッチがおかしいところを原稿に記します。

⑧ ⑥と⑦を繰り返します。
→ピッチのコントロールができたところはクリアしたサインを記入しましょう!

慣れるまでピッチの変化を聞き分けることに苦労するかもしれませんが、繰り返し練習をしていくうちに標準語で話すことが、自然とできるようになって来ます。一つの文章だけでなく、様々なものを使ってやってみてください!私も、このようにして標準語が話せるようになりました。ぜひ、やってみてくださいね♪

次回の標準化コラムでは、これまでお伝えしてきた標準語についてのまとめを紹介します。

★アクセント句ごとにピッチの山がある
★東京での疑問文は文末のピッチを上げる!
★標準語を話すための練習をやってみよう

 

*参考文献・書籍
1)今泉敏:言語聴覚士のための基礎知識 音声学・言語学 医学書院 P20〜159
2)前川喜久雄. "イントネーション研究発展の要因 (< 特集> イントネーション研究の現代的課題)." 音声研究 10.3 (2006): 7-17.
3)前川喜久雄, and 北川智利. "音声はパラ言語情報をいかに伝えるか." 認知科学 9.1 (2002): 46-66.



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